こんにちは。
おじさん理学療法士のジローです。季節の変わり目、いかがお過ごしでしょうか?昨日はあれほど暑かったのに、今日は肌寒かった。おじさんの身体には堪えます。患者さんの体調も変わりやすい時期なので、マメなバイタルサインのチェックを心がけましょう(この時期は血圧もとても変動しやすいです)。
今日は、臨床能力を上げることに偏った勉強の仕方で本当に大丈夫?といった記事です。
臨床だけに偏った学習で大丈夫?
学生時代の一番の親友の「さっちゃん」は、ただ一点を除いて全ての価値観が一致したスーパー仲良しです。最近は、コロナの影響でなかなか会えていませんが、過去の同窓会でこのようなやりとりがありました。
「ジローちゃんが、会うにつれて臨床研究だの、資格だ、大学院だって言ってくるのが、どうも気に入らないのよ。理学療法士は目の前の患者さんを良くできてナンボでしょ」って。
新人の頃は、ほぼ毎週末とか、業務後に開催されていた技術系の勉強会に必ず参加していました。「新人が勉強会に出ないなんて」と、やや同調圧力的な側面もありました。
勉強会が終わった後に皆でご飯を食べに行ったりして、若手同士で日ごろの愚痴を言い合ったりと親睦を深められたという面はありました。
私は専門学校で理学療法士免許をとった後、学生時代にお世話になった臨床実習のスーパーバイザーの先生の勧めで2年目から通信制大学に通うようになりました。理由は、大学院に進学するためで、20年近く前にこのような先見性を持った指導者に出会えたことは一生の財産です。
4年目くらいになると、臨床場面で、手技で困り果てるという経験は少なくなってきます。他の事も忙しくなってきますし、後日に機会があればブログに書こうと思っていますが、私の手技系の勉強会に対してモチベーションが究極に下がる出来事も重なり(ざっくりお金の話です)、次第に勉強会からは足が遠のきました。
その代わりに、資格取得や大学院に力を入れました。
この判断が間違っていないと確信した出来事があります。
定年まで臨床だけでやっていける自信ある?
一つは、院内のバレーボール大会で右手親指を突き指してパンパンに腫れさせてしまった事です。触診は2〜4指でおこなうのが鉄則ですが、私は学生時代から母指で触診しながら治療もしていたため、それ用に親指の感覚が研ぎ澄まされています。
そのような出来事で、評価もできない、治療もできない、痛くて満足に動作誘導もできない(万が一転倒しかけたら助けられるのか?)みたいな危うい数日を過ごした事です。
親指一本の不調でこれほど日々の臨床に影響が出るのなら、もっと自分の身体が悪くなったらどうなるんだろう・・・。と。これに早く気づけた事が良かったです。
実際には、3年に1回くらいは、スーパーぎっくり腰になりますし、先日は実家の農業を手伝ったら右肩が挙上できなくなりました。理学療法士は、はっきり言って身体一つの仕事です。臨床中に自分のどこかが痛いだの、注意散漫にならざるを得ない状況で定年(65歳??)まで走り抜けられるのだろうか?と。
雇用契約というものがあるので、病気や怪我になったからといって、企業(勤め先の病院)は、急にその人を辞めさせる事はできません。急に仕事がなくなる事は無いでしょう。
理学療法士にも理学療法以外の業務はできます
しかし、理学療法しか出来ない自分が、万が一で理学療法業務をできなくなった場合、勤め先が指示してきた理学療法以外の業務(事務的な業務など)に納得して取り組めるだろうかと。
やりたい仕事は喜びを伴いますが、やらされている仕事は地獄です。
今は、理学療法士以外に、公衆衛生や生物統計の専門家ということで、そちらの方からのお誘いを受ける事もあります。ただ、今のところ、そちらの方面で目立った実績を出せていないので、現在の給料よりはダウンする条件ばかりです。すぐにそちらの方に転職する気はありませんが、気持ち的にはかなり楽になりました。
「もし、理学療法士として臨床ができなくなっても、頭と指先だけ動けたら働ける可能性がある場所がある!」
大学院を出た事で、病院の管理職、大学や専門学校の教員、研究員、理学療法の知識が必要な一般企業など、自分の可能性は大きく広がったと思います。持っている資格のおかげで、院内のマニュアル整備や研修の講師もできます。
今のところ、私も、さっちゃんも元気で臨床をバリバリ実施できています。でも、実感は若い時より長下肢装具で重度の片麻痺の人の歩行介助がしんどくなってきているんですよね。しかし、おじさんも頑張って治療の姿を後輩に示さないとと、日々頑張っています。
今のところは、しっかり背中を見て下さい。技術的にも負けない先輩でありたいと技術も日々磨いているつもりです。
若い方には一つの選択肢として、臨床のみに偏らず、自分が有利に40代を進められるように手を打っておくのもよいのではないでしょうか。こんなキャリアプランがあるよという妙案がありましたら、ぜひ情報をシェアしてください!
まとめ
・臨床だけを極めていると万が一の事態に遭遇して臨床が十分にできなくなる場合がある。
・理学療法士の周辺業務(マネジメント、教育、臨床研究)や、転職に有利な資格の取得などから自分自身の価値を高めておくと、万が一の事態に備えることができる。
・理学療法士として働きながら、様々なキャリアプランを想定しておこう。そのための準備は早いうちから開始しよう。

